れんげ・菜の花米とサツマイモ2種活用   2007年10月27日付 西日本新聞朝刊
 遠賀町の新しい特産品を作ろうと、同町商工会が今年から芋焼酎造りに乗り出している。焼酎には、同町特産の「れんげ・菜の花米」の米麹(こうじ)と、同町の土壌に最適な品種を特定して栽培したサツマイモを使う。28日には芋掘りも地元住民が参加して行い、地域の力を合わせた特産品を目指す。

 焼酎は鹿児島県指宿市の蔵元・中俣合名会社が瓶仕込みで製造し、完成は2008年夏。名称や価格は未定だが、同町内の酒販店などで販売する計画。

 麹に用いる「れんげ・菜の花米」は、前年の稲刈り後に種をまき、翌春に咲くレンゲや菜の花を、そのまま肥料としてすき込んだ田んぼで作る米。03年度から推進する同町の特産米で、今回は地元農家から900キロを買い取り、9月末に鹿児島の蔵元へ送られた。

 原料のサツマイモは、畑の土壌を九州沖縄農業研究センターで分析し、栽培に最適な品種として「ベニオトメ」と「タマオトメ」を特定。両品種はほくほくして、甘みが強いのが特徴で、2つをブレンドすることで「甘く、フルーティーな焼酎が期待できる」(蔵元)という。

 今年5‐6月にかけ、委託した地元農家2戸が計約20アールに苗を植えた。28日には地元住民ら50人が芋掘りをし、約4トンを収穫する。収穫されたサツマイモは翌日にも鹿児島へ運ばれ、新鮮なうちに仕込まれる。

 遠賀町商工会の焼酎事業担当の船津敬明・経営指導員は「原料は地元にこだわった焼酎。農業、酒販業など幅広く町に貢献する商品になってほしい」と話している。

 隣町の岡垣町が今年8月に発売した特産品の芋焼酎「岡垣」が好調で、遠賀町商工会も焼酎事業に手応えを感じている

立派に育った、特産品芋焼酎の
原料となるサツマイモ
 

厳選された遠賀町産さつま芋

九州沖縄農業センター(宮崎県)に遠賀町の土を持ち込み、遠賀町の土壌にあった品種を調査検討し、
「ベニオトメ」「タマオトメ」に決定した。また、さつま芋は、無菌苗で栽培したものを使用。


麹米に遠賀町特産米「れんげ・菜の花米」を使用

麹米は、れんげ・菜の花をすき込んだ緑肥で育てた特産米を使用し黒麹発酵します。

本格かめ仕込み

芋焼酎の開発には、酒造会社の協力が必要となります。今回の取り組みは、遠賀町と縁のあった鹿児島県指宿市の中俣合名会社にご協力をいただいています。熟練杜氏 黒瀬 勉 氏の手により、かめ壷仕込みで加工・仕込み・蒸留・熟成にいたるまで、一貫した品質管理のもと製造を行っていきます。収穫した芋、麹米は、中俣合名会社に  出荷し、平成20年夏頃の完成に向け仕込みを行っています。