| 遠賀町の新しい特産品を作ろうと、同町商工会が今年から芋焼酎造りに乗り出している。焼酎には、同町特産の「れんげ・菜の花米」の米麹(こうじ)と、同町の土壌に最適な品種を特定して栽培したサツマイモを使う。28日には芋掘りも地元住民が参加して行い、地域の力を合わせた特産品を目指す。
焼酎は鹿児島県指宿市の蔵元・中俣合名会社が瓶仕込みで製造し、完成は2008年夏。名称や価格は未定だが、同町内の酒販店などで販売する計画。
麹に用いる「れんげ・菜の花米」は、前年の稲刈り後に種をまき、翌春に咲くレンゲや菜の花を、そのまま肥料としてすき込んだ田んぼで作る米。03年度から推進する同町の特産米で、今回は地元農家から900キロを買い取り、9月末に鹿児島の蔵元へ送られた。
原料のサツマイモは、畑の土壌を九州沖縄農業研究センターで分析し、栽培に最適な品種として「ベニオトメ」と「タマオトメ」を特定。両品種はほくほくして、甘みが強いのが特徴で、2つをブレンドすることで「甘く、フルーティーな焼酎が期待できる」(蔵元)という。
今年5‐6月にかけ、委託した地元農家2戸が計約20アールに苗を植えた。28日には地元住民ら50人が芋掘りをし、約4トンを収穫する。収穫されたサツマイモは翌日にも鹿児島へ運ばれ、新鮮なうちに仕込まれる。
遠賀町商工会の焼酎事業担当の船津敬明・経営指導員は「原料は地元にこだわった焼酎。農業、酒販業など幅広く町に貢献する商品になってほしい」と話している。
隣町の岡垣町が今年8月に発売した特産品の芋焼酎「岡垣」が好調で、遠賀町商工会も焼酎事業に手応えを感じている。
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